- 症状
腰痛
2022.10.11
腰痛とは
腰痛は病名ではなく、腰部を主とした痛みや張り感などの総称で、病気やケガによる自覚症状の調査(※)では男性1位、女性2位となっており、誰もが経験しうる身近な症状です。
多くの人が経験する腰痛ですが、そのうち85%は原因不明といわれています。このように原因が特定しにくい腰痛を「非特異的腰痛」と呼び、一般的に「腰痛症」と診断されます。
そして、非特異的腰痛の原因には、腰の椎間関節や筋肉など、さまざまあると考えられています。
腰そのものに問題があるケースは意外と少なく、職業・生活習慣・ストレスなどの要因が複雑に絡んでいるため、自分の生活を顧みることが腰痛の原因を知るための第一歩となります。
※厚生労働省 平成28年国民生活基礎調査の概要
腰痛の原因
腰痛が起こる原因はさまざまですが、代表的な原因としては椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症などが挙げられます。
これらはいずれも背骨の神経が圧迫されて痛みが起こり、圧迫がひどいと脚の筋力低下やシビレを引き起こします。
椎間板ヘルニア
背骨と背骨の間でクッションの役割を担っている椎間板が変形し、脊髄に走る神経根が圧迫することで痛みが生じます。
椎間板ヘルニアの原因としては、加齢、悪い姿勢での動作や作業、喫煙などが知られています。
腰部脊柱管狭窄症
椎骨や椎間板が加齢によって変性したり、異常な骨の突起(骨棘)が形成されたりして、神経が通っている脊柱管が狭くなり、脊髄神経根を圧迫する病気で、お尻や足に痛みやシビレを感じることもあります。
骨粗しょう症
主に加齢により骨密度が減って骨折しやすくなる病気です。椎骨は特に影響を受けやすく、圧迫骨折が起こると脊髄神経根が圧迫されて、背中に慢性の痛みが生じます。
筋膜性疼痛症候群(筋筋膜性腰痛)
急激に重いものを持ったり、無理な姿勢によって繰り返し腰に負荷をかけることで引き起こされます。
筋肉や臓器を包んでいる膜(筋膜)が傷付いた状態で、通常は数日で回復しますが、負荷をかけ続けたり、寒さで血行が悪くなったりすると回復が追い付かず、強い痛みやシビレが出る可能性があります。
全身で起こる可能性がありますが、脚に発症すると腰痛の原因になります。
こんな症状があればすぐ相談を
腰痛になっても、姿勢が悪いと痛いが正すと痛みがなくなる、歩くと痛みが和らぐなどの症状であればセルフケアで改善する可能性がありますが、以下の症状があるならすぐにご相談ください。
●膝から下の痛みがひどく、脚や足の指先に力が入りにくい、感覚が鈍い、ピリピリするといった症状がある。
●最近、大きな事故にあって腰痛になった。
●腰痛になってから尿が出にくい。
●急性腰痛(ぎっくり腰)にともなって、倦怠感や体調不良を感じている。
●ガンになったことがある。
●熱がある、体温が高くなった。あるいは汗が出るようになった。
●腰痛に加えて他の症状が出てきた。
当院の施術
当院では、腰痛に関連する関節や筋膜をひとつのユニットとして捉え、解剖学に基づきすべての関節や筋膜にアプローチして原因を探り、それらを正しい位置に優しく戻すことで改善に導きます。
マッサージや一般的な接骨院のように、筋肉を直接揉む、バキボキするアジャストという施術はせず、痛みを最小限に抑えて優しくアジャストします。
筋肉に強い圧力をかけないため、繊維がねじれたり切れたりして、傷みがぶり返すもみ返しも起こりません。
いろいろな病院や接骨院に通ったが改善しない。症状に長年悩まされている。とお悩みであれば、ぜひ当院にご相談ください。